- 1887年 フランスによる植民地化
- 1945年 ベトナム独立宣言・南北に分裂
- 1975年 ベトナム戦争終結、南北統一
- 1986年 ドイモイ(経済開放)政策導入
- 1995年 ASEAN加盟、アメリカとの国交回復
- 2007年 WTO加盟
- 2009年 日越EPA(自由貿易協定)発効
1975年まで戦争が続いており、その後の1986年のドイモイ政策の導入をきっかけに対外投資を呼び込み、経済発展をしていくようになりました。そういう意味では、ベトナムの経済発展はまだ30年ほどしか立っていないことになります。WTO加盟が最近ということもあり、発展の道半ばという段階でしょう。
ベトナムの人口は8784万人で増加の傾向にあります。人口ピラミッドもほぼ綺麗なピラミッド形状になっておりますが10歳以下の人口は少々凹んでおり、長期的には少子化の懸念もあります。平均年齢は27.4歳で、日本の44.7歳と比べるともの凄く対照的です。実際に街を歩いていても若い人が多いです。
ベトナムは南北に細長い形をしており、北は中国、東・南は南シナ海、西はラオス・カンボジアと接しています。地図を見ると、ベトナムは東南アジア地域の中心に位置しています。
ホーチミンから各国への所要時間は、タイ・カンボジアが1時間、シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピン・ミャンマー・香港が2時間と、東南アジアであれば全て飛行機で2時間圏内です。また、南北に長く海に面しているため、港湾も多く物流も簡単です。更には、ベトナム中部の都市ダナンからラオス、タイ、ミャンマーと続く東西回廊という高規格道路の建設も始まっており、東南アジア各国へのアクセスは人、モノともに良好です。
ベトナム北部は亜熱帯気候で四季があります。沖縄と同じ気候帯です。
ベトナム南部は熱帯モンスーン気候で気温は一年中ほぼ変わらず、雨季、乾季があります。
詳しくは「ベトナムの気候・服装ガイド」をご覧ください。
ベトナムの通貨はベトナムドン(VND)です。2013年3月現在1円=222ドン程度、1ドル=約21000ドンです。ドル・ドンの為替がほぼ固定されているため、円ドルの変動と同程度の変動があります。
紙幣は100,200,500,1000,2000,5000,10000,20000,50000,100000,200000,500000の紙幣が発行されています。この他に、5000ドン以下の額面で硬貨も発行されていますが、ほとんど流通しておらず、受け取ってもらえないことも多いです。500ドン以下の紙幣も同じく流通しておりません。お店の支払いなどでは1000ドン未満については切り上げられることが多いです。
なお、1万ドン以上の紙幣は全てポリマー(プラスチック)製になっておりますので、それ以外の紙幣は古く現在では使えません。お釣りなどで受け取らないよう注意しましょう。
ビザ制度についてはこちらをご覧ください。通常の観光の場合はビザ免除での入国になるでしょう。
インドと中国の間、インドシナ半島の東縁部を占める東南アジアの国。
北端から南端までは約1600km、
東西の幅は最もくびれた部分で50kmに狭まる、細長い社会主義共和制国家です。
北部には、政治・文化の中心である首都ハノイ、
中部には、近年リゾート地として人気が高いダナン、
南部には、ベトナム最大の商業都市ホーチミンがあります。
(各地域については、こちらの記事もチェック!
国名:ベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam)
首都:ハノイ(Hanoi)
面積:32万9,241平方キロメートル
人口:約9,340万人(2015年時点、国連人口基金推計)
言語:ベトナム語
宗教:仏教、カトリック、カオダイ教他
通貨:ドン(VND)
(外務省サイト ベトナム基礎データ を元に作成)
ベトナム北部に位置する首都ハノイは、1000年以上の長い歴史を持つ街です。
現在は、政治の中心地として、国会や官公庁などが国家の重要機関が集まります。
観光・商業分野では、ホーチミンに遅れをとっていましたが、
2008年の周辺都市との大規模合併を機に、人口が増加、インフラ整備など都市開発が進んでいます。
近年、日系企業や外資系企業の進出が増え、在住外国人も増加。
それに伴い、おしゃれなカフェや大型商業施設など都市開発が進んでいます。
また、開発が進む一方、文化・伝統の街として、
昔ながらのものを大事にしており、高層建築物の規制など、景観に関する規制があります。
そのため、湖や緑も多く、旧市街などの昔ながらの風景も残っており、
ベトナムの伝統的な風景を楽しめる魅力的な街となっています。
ベトナム南部に位置するホーチミンは、
ベトナム最大の商業都市・観光都市として、ベトナム経済を牽引しています。
ホーチミンの前身は、フランス統治時代に植民地貿易地として発展した商業都市「サイゴン」。
ベトナム戦争を経て「ホーチミン」と改名されました。
現地では、現在でも「サイゴン」の名称を使う人が多く、その名に誇りをもっていることが分かります。
フランスの統治が長く続いていたこともあり、その街並みは、「東洋のパリ」や「プチパリ」と呼ばれます。
現在では、都市開発・経済発展が進み、
外資系ホテルや高層オフィスビル、大型商業施設、分譲マンションが建設されています。
フランス統治時代のクラシカルな建物と、現在のモダンな建物が融合している活気溢れる街です。
国際協力銀行が実施した「2016年度海外直接投資アンケート調査結果」によると、
ベトナムは、有望事業展開先ランキングで、第4位を獲得しています。
さらに、中堅・中小企業に絞ると、その順位は第2位にまで上昇します。
(過去5年で一番高い得票率を獲得)
その理由は、
「現地マーケットの今後の成長性」が約75%で第1位と、
第2位の「安価な労働力」約42%を大きく引き離しています。
また、第3位の理由には「現地マーケットの現状規模」がランクイン。
これらのことから、日系企業の多くが労働力としてだけではなく、
ベトナム市場の大きさそして、その成長性に魅力を感じていることが伺えます。